http://www.zoglo.net/blog/jinzhengxiong 블로그홈 | 로그인
人生山あり谷あり。
<< 11월 2024 >>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

방문자

나의카테고리 : 일본설화

49『椀貸淵(わんかしぶち)』
2011년 11월 10일 22시 13분  조회:3060  추천:0  작성자: 망향
49『椀貸淵(わんかしぶち)』
 
―群馬県―
 
 利根川(とねがわ)の上流、群馬県は老神温泉(おいがみおんせん)の近く、追貝(おっかい)というところに一筋(ひとすじ)の川が流れている。名を片品川(かたしながわ)といい、中(なか)ほどに州(す)で出来た浮島(うきしま)があって、そこにある小さなお堂には、一体(いったい)の観音様を祭(まつ)ってあった。
 その少し下流に滝がある。この滝のことを土地の人々は、吹割(ふきわり)の滝と呼んでいた。
 吹割の滝壷(たきつぼ)は、年中渦(うず)を巻いて、深い底は竜宮(りゅうぐう)に通じていると信じられていた。
 わずかに風のある早朝(そうちょう)、川辺(かわべ)りに立つと、時々、笛のような透(す)きとおった音が、朝もやの水面(みなも)を這(は)って聴(き)こえて来たという。
 むかし、何百年も昔のこと。このあたりに観音様の堂守(どうもり)をしている重兵衛(じゅうべえ)という庄屋がおった。
 重兵衛は、気立てのよい男じゃった。
 毎朝観音様を見まわったあと、滝の手前で釣りをするのが常(つね)だった。
 ある朝、重兵衛が釣りをしていると、滝壷から乙姫様があらわれて、何やら重兵衛と話をしたんだと。なんでも、重兵衛の釣りをする姿を、毎日毎日、乙姫様は水底からながめておったんじゃそうな。
 つまり、乙姫様に見染められたっちゅう訳じゃ。
 それから重兵衛は、手紙を書いては川に流すようになった。すると、乙姫様の返事は、滝の上にある岩に置いてあったそうな。
 やりとりは手紙だけじゃあねぇぞ。重兵衛の家に客が多勢来て、膳(ぜん)と椀(わん)の足りない時は、手紙で、竜宮に」いる乙姫様にお願いしてな、貸してもらっていたそうな。
 返す時は、滝の上にある岩の上に置いとくと、翌朝には無くなっているっちゅう寸法(すんぽう)だ。
 こうして何回も借りたり返したりしておった。
 ある年の春祭りのこと、
 重兵衛の家に、急に多勢の客がやってくることになった。
 重兵衛は、また、竜宮にいる乙姫様に手紙を出して、不足の膳と椀を借りたそうな。
 祭りが終って、いつものように返しておいた。
 ところが、この時重兵衛は失敗をやらかした。数を間違えて、一組返し忘れてしまったんだと。気がついたのは翌朝だった。
 あわててお詫(わ)びの手紙を添(そ)え、岩の上に返しておいたが、翌日になっても、一組の膳と椀は置かれたままじゃったそうな。
 きちんと返す約束を果さなかったので、乙姫様は怒ったのかも知れねえな。
 それからというもの、手紙を書いて流しても返事は来ないし、何も貸してもらえなくなったんだと。
 残った一組の膳と椀は、今でも重兵衛さんの子孫(しそん)で、利根村の追貝にいる星野元一(ほしのもといち)さんのお宅に、大事に保存されている。
 星野さんのお宅には昔から、この膳と椀を見にくる人がひきもきらず訪(おとず)れ、見た人は必ず「龍宮御椀拝観芳名簿(りゅうぐうおんわんはいかんほうめいぼ)」に署名(しょめい)していくのが習慣」(ならわし)でな、大正六年八月には文豪(ぶんごう)菊地寛(きくちかん)がまだ時事新報(じじしんぽう)の記者だった頃の署名もある。
 でも、素晴らしいじゃねえか。乙姫様と恋をしたご先祖様がござっしゃるなんてよ。
 いちがぽんとさけた。
 
 

[필수입력]  닉네임

[필수입력]  인증코드  왼쪽 박스안에 표시된 수자를 정확히 입력하세요.

Total : 166
번호 제목 날자 추천 조회
26 26『新米(しんまい)ギツネ』 2011-11-10 0 2119
25 25『彦市(ひこいち)どんとタヌキ』 2011-11-10 0 2254
24 24『赤神(あかがみ)と黒神(くろがみ)』 2011-11-10 0 2013
23 23『せなかの赤いかに』 2011-11-10 0 1995
22 22『桃の子太郎』 2011-11-10 0 2085
21 21『朝茶(あさちゃ)は難(なん)のがれ』 2011-11-10 0 2200
20 20『大(おお)アワビの怒(いか)り』 2011-11-10 0 2111
19 19『赤(あか)マントやろかー』 2011-11-10 0 2149
18 18『タクシ―に乗(の)った女(おんな)』 2011-11-10 0 2166
17 17『お菊(きく)ののろい』 2011-11-10 0 2207
16 16『彦左(ひこざ)と河童(かっぱ)』 2011-11-10 0 2362
15 15『因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)』 2011-11-10 0 2152
14 14『夜(よる)の蜘蛛(くも)』 2011-11-10 0 2297
13 13『人消(ひとけ)し草(ぐさ)』 2011-11-10 0 2112
12 12『白米城(はくまいじょう)』 2011-11-10 0 2306
11 11『比良(ひら)の八荒(はっこう)』 2011-11-10 0 2260
10 10『踵太郎(あくとたろう)と山姥(やまんば)』 2011-11-10 0 2305
9 9『猿地蔵(さるじぞう)』 2011-11-10 0 2507
8 8『鳥(とり)とケモノの戦争(せんそう)』 2011-11-10 0 2190
7 7『山伏(やまぶし)と軽業師(かるわざし)と医者(いしゃ)』 2011-11-10 0 2449
‹처음  이전 3 4 5 6 7 8 9 다음  맨뒤›
조글로홈 | 미디어 | 포럼 | CEO비즈 | 쉼터 | 문학 | 사이버박물관 | 광고문의
[조글로•潮歌网]조선족네트워크교류협회•조선족사이버박물관• 深圳潮歌网信息技术有限公司
网站:www.zoglo.net 电子邮件:zoglo718@sohu.com 公众号: zoglo_net
[粤ICP备2023080415号]
Copyright C 2005-2023 All Rights Reserved.