http://www.zoglo.net/blog/jinzhengxiong 블로그홈 | 로그인
人生山あり谷あり。
<< 9월 2024 >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

방문자

나의카테고리 : 일본설화

36『黒姫物語(くろひめものがたり)』
2011년 11월 10일 22시 05분  조회:2001  추천:0  작성자: 망향
36『黒姫物語(くろひめものがたり)』
 
―長野県―
 
 昔、信濃(しなの)の国(くに)に黒姫(くろひめ)という大そう美しい姫がおったそうな。うわさを聞いては遠い国からも姫を嫁にという話があとをたたんかったと。
 ある秋の日、殿様が黒姫をつれて菊見(きくみ)の野立(のだ)てをしていたら、山奥(やまおく)の大沼池(おおぬまいけ)の主(ぬし)、黒竜(こくりゅう)がうわさに聞いたこの美しい姫を一度見たいと思って、蝶(ちょう)に化けてひらひら、姫のまわりを舞い飛んだそうな。
 「まあ きれい」
姫は、さもうれしそうにほほえみかけてくれたと。
 さあ、それからというもの、黒竜は、姫が忘れられなくなった。
 幾晩(いくばん)も幾晩も思い焦(こが)れたあげく、若侍(わかざむらい)に化(ば)けて城を訪(おとず)れた。
 今までに会った誰よりも立派な若侍ふりに殿様が身元(みもと)をたずねると、
 「私(わたくし)は、志賀山(しがやま)の大沼池の主、黒竜です。姫を一目見て以来(いらい)忘れられませぬ。どうか姫を私に下さい」
という。
 いくら立派でも人間(にんげん)でもないものに姫はやれん。殿様は、きっぱり断(こと)わったそうな。
 ところが黒竜はあきらめきれずに、毎日、城へ通うようになった。
 ひと月たち、ふた月たち、やがて百日目のこと。城へやってきた黒竜は、殿様へいったそうな。
 「もし姫をいただけるなら、あらゆる災(わざわい)からこの城を守りましょう。が、だめだというのなら、大水(おおみず)で城と村々(むらむら)を流すことも私には出来るのです」
 殿様はこれには困った。黒竜の怖さを知っているだけに考えに考えた。
 「あす、その姿のままわしの馬に遅れずに城のまわりを二十回まわれたら、姫をやろう」
と約束をした。
 黒竜が喜んで帰ると、殿様はすぐに家来(けらい)に命じて城のまわりに刀を逆植(さかうえ)させた。
 次の日、殿様は馬にまたがり、
 「黒竜、よいか」
というや馬にひとむちあてた。馬は勢いよく駆(か)け出した。
 黒竜は、「おう」といって負けじと後を追った。
 馬は刀を逆植したところは飛び越えて駆けた。そんなこととはしらぬ黒竜は、たちまち傷ついた。
 「うぬ、計(はか)ったなぁ」
というやいなや、怒(いかり)でたちまち本性(ほんしょう)をあらわし、世にも恐(おそろ)しい竜となって馬を追った。
が、ひとまわりするたびに傷つき血まみれとなりながらも馬を追い続けて、ついに遅れずに城のまわりを回ったそうな。
 「さあ、約束です、姫を下さい」
息も絶(た)え絶(だ)えに黒竜がいうと、殿様は刀を抜いて、
 「お前のような化け物に姫はやれぬ。帰れ」
と、今にも切りつけんばかり。
 「裏切ったな、見ておれ」
 そう叫ぶと、あっという間に空へ飛んで行ってしもうたそうな。
 
 さあ、その夜(よる)から激(はげ)しい嵐となった。大風(おおかぜ)は吹く、大雨(おおあめ)は降る。三日も四日も嵐は続いた。川からあふれ出た水で、村々は今にも流されんばかり。
 これを見た黒姫は、殿が止(と)めるのも聞かず外(そと)へ走り出ると空に向って叫んだ。
 「黒竜よ、私はあなたのもとへ行きます。どうか嵐と鎮(しず)めて下さい」
 すると、どうじゃ、あれだけ激しかった嵐がピタッと止み、空から一筋の黒雲が矢のように走り下りて、去った時には、黒姫の姿は、どこにも見あたらなかったそうな。
 姫は二度と戻っては来なかったが、それ以来、村には何ひとつ災が起らなくなったという人々はいつしか黒竜が黒姫を連れ去った方角(ほうがく)にある山を黒姫山と呼んで、こんな話を今に語り伝えている。

[필수입력]  닉네임

[필수입력]  인증코드  왼쪽 박스안에 표시된 수자를 정확히 입력하세요.

Total : 166
번호 제목 날자 추천 조회
126 3-15『ちょうふく山の山姥(やまんば)』 2011-11-22 0 4215
125 3-14『信濃(しなの)の国(くに)の神無月(かんなづき)』 2011-11-22 0 3420
124 3-13『青(あお)の洞門(どうもん)』 2011-11-22 0 3571
123 3-12『一休(いっきゅう)さんと殿(との)さま』 2011-11-22 0 3842
122 3-11『爺(じい)はじっとしとれ、婆(ばあ)はバ―ッとしとれ』 2011-11-22 0 4068
121 3-10『売桝(うります)、買桝(かいます)』 2011-11-22 0 3712
120 3-9『曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)』 2011-11-22 0 4296
119 3-8『モグラと馬(うま)と人間(にんげん)』 2011-11-22 0 3678
118 3-7『貧乏神(びんぼうがみ)』 2011-11-22 0 3732
117 3-6『狐(きつね)の嫁入(よめい)りと爺(じ)ンちゃ』 2011-11-22 0 3948
116 3-5『女房(にょうぼう)を出(だ)す戸口(とぐち)』 2011-11-22 0 4137
115 3-4『亥(い)の子(こ)祝(いわ)いの起(お)こり』 2011-11-22 0 3614
114 3-3『籾(もみ)とおしと天狗(てんぐ)さま』 2011-11-22 0 3506
113 3-2『目上(めうえ)の意見(いけん)と茄子(なす)の花』 2011-11-22 0 3671
112 3-1『まぁだまだわからん』 2011-11-22 0 3947
111 일본설화 읽는 방법 2011-11-15 0 3105
110 2-55『竹伐(たけき)り爺(じい)』 2011-11-13 0 3817
109 2-54『天人女房(てんにんにょうぼう)』 2011-11-13 0 2529
108 2-53『カッパの墓』 2011-11-13 0 2752
107 2-52『蛙聟(かえるむこ)』 2011-11-13 0 2558
‹처음  이전 1 2 3 4 5 6 7 8 다음  맨뒤›
조글로홈 | 미디어 | 포럼 | CEO비즈 | 쉼터 | 문학 | 사이버박물관 | 광고문의
[조글로•潮歌网]조선족네트워크교류협회•조선족사이버박물관• 深圳潮歌网信息技术有限公司
网站:www.zoglo.net 电子邮件:zoglo718@sohu.com 公众号: zoglo_net
[粤ICP备2023080415号]
Copyright C 2005-2023 All Rights Reserved.